令和4年度福島県土木部初任技術者研修の報告

技術委員 斎藤 公紀

 

福島県地質調査業協会では、福島県に新規採用された土木建築系技術職員の研修の一環として、毎年地質調査に関する講義と実地に協力しています。

この研修は、新規採用された土木建築系技術職員に対し、事業の執行に必要な関連法規や実務への専門知識の習得を目的(研修期間 7~8日間 必修)とし、年度初めのこの時期に実施されますが、コロナ禍のため実施研修は2年ぶりとなります。

今年は、「ふくしま中町会館」および「ふくしま自治研修センター・荒川運動公園(あづま橋下)」にて、地質調査に関する研修が行われました。

 

日  時 : 令和 4年 5月 23日(月) 11:00~17:00

会  場 : [講義] ふくしま中町会館(ふくしま市町村建設支援機構)

[実地] ふくしま自治自治研修センター、荒川運動公園(あづま橋下)

受 講 者 : 本年度採用の土木・建築系技術職員

(土木系職員18名、建築系職員4名、支援機構4名 計26名)

研修内容

時 間

研 修 内 容

受講者

11:00~12:00

講義(ふくしま市町村建設支援機構)・地質調査の概要

土木

建築

13:00~13:30

講義(ふくしま市町村建設支援機構)・福島県の地質概要

13:30~17:00

実地研修(ふくしま自治研修センター敷地内)・ボーリング機材、各種ビット、ボーリングコアの見学

・ボーリング掘削、標準貫入試験の見学

・ボーリング検尺の実習

・人肩運搬の体験(モンケン運び)

実地研修(荒川運動公園(あづま橋下)敷地内)

・各種原位置試験の見学(孔内試験、サウンディング試験等)

 

この研修は不思議と雨に降られることが無かった(少なくてもここ10年は雨に降られていませんでした)のですが、今年は残念ながら雨模様でした。

天候が悪い場合でもボーリング作業や標準貫入試験を実際に見てほしいと思い、ボーリング作業は掘削が可能な「ふくしま自治研修センター」で行い、各種原位置試験の説明・実習は「荒川運動公園(あづま橋下)」で行うことにしました。

雨天時の対応への試験的な意味合いもありましたが、結果的には問題となるような雨は降らず、移動時間だけが余計にかかり、サウンディングの実体験をしてもらう時間が取れなくなってしまいました。やや残念な形になってしまいましたが、もう少し工夫すれば、雨天時でも有意義な研修を行うことが出来ると思います。

もっとも、現地でのボーリング作業や調査機材の説明のほか、今年も受講生に「モンケン」を二人組で持ってもらい、機材運搬の大変さ・厳しさを体験してもらうことが出来たので良しとしましょう。

ボーリングマシンの設置や機材運搬の状況等を理解してもらうことにより、現地確認の重要性や設計変更への理解を深めてほしいと思います。また、より適正で有効な調査項目の計上や現場のスムーズな進行に繋がればと思います。

講師の方、作業や機材の準備・説明に携わってくれた方、本当にお疲れ様でした。

また、ありがとうございました。

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