令和5年度 委員会合同会議・懇親会

 

総務委員長 髙橋 和広

1.    日  時  令和6年 1月24日(水)委員会:15:00~

2.    場  所  ホテル 華の湯

3.    目  的

(ア)   各委員会の今年度の活動を踏まえた反省点の抽出

(イ)    各員会の来年度の活動方針及び具体的な活動内容の選定

(ウ)    会員相互の親睦

4.    各会議の実施

各委員会会議:15時00分~16時00分

委員会合同会議:16時15分~17時00分

懇 親 会:18時30分~20時30分

 

■委員会合同会議

次第に沿って、以下のように委員会合同会議が実施された。

司会

総務委員長 高橋 和広

開会あいさつ

副 会 長 林 英幸

会長挨拶

会   長 佐藤 正基

委員会報告

総務委員会

技術委員会

技術研修委員会

災害時緊急対策委員会

質疑応答

閉会あいさつ

理   事 新田 邦弘

各担当理事より、今年度の抱負、ご挨拶を頂き有意義な合同委員会が実施されました。

司会

総務副委員長 菅野 裕紀

開会あいさつ

理   事  阿部 好則

乾杯

理   事  三本杉 裕

中締め

副 会 長  林 英幸

『災害に備えた業務継続訓練』~3.11を忘れない~

開催日時:令和6年3月11日(月) 午前11時30分~午後1時30分

開催主旨:東日本大震災を教訓にした災害時の対処計画

参 加 者:会長、副会長、阿部・三本杉理事、高橋監事、大塚監事、佐藤顧問

大坪災害時対策委員長 以上8名

 

○福島県沖で震度6強の強い地震が発生した想定で協会に対策本部を設置

・会員各社の社員の安否、地域の被害情報の収集

・災害協定に基づく派遣要請に対応できるよう人員の配置・派遣の手順確認

 

*あの日から13年。2011年3月11日あの日のことを決して忘れてはいけません。

震災で亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りするとともに風化させないために、あの時日本がどうなったかを思い出さなければなりません。

東日本大震災がもたらした現実について記憶を持ち続けることの大切さ。災害への対処を怠らず、安全な社会を築いていくことの責務を改めて考える機会として防災訓練を実施しました。また、訓練に先立ち、参加者全員が東日本大震災の犠牲者へ1分間の黙祷を捧げました。

これからも、会員一丸となって復興に向けて全力で取り組んで参ります。

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「入札制度と独占禁止法」をテーマに講習会を開催

2024年1月24日(水) 郡山市ホテル華の湯において、「入札制度と独占禁止法」をテーマに講習会を開催し、経営者並びに総務・営業担当者ら30名が受講し、理解を深めた。

(次第)

13:30~14:45

開会あいさつ   会長 佐藤 正基

講習会      講師 公正取引委員会事務総局 東北事務所長 白石 文男様

~質疑応答~

閉会あいさつ   理事 阿部 好則

 

佐藤会長が「良質な社会資本の整備や地域活性化など、より健全な地質調査業を目指す。講習会を通じて、適切な予算の執行や県民の利益を守ることを再認識してほしい。」と挨拶。

白石文男公正取引委員会事務総局東北事務所長が入札談合と独占禁止法、特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律について講義した。

令和5年度 福島県土木部との意見交換会

1.はじめに

福島県土木部と当協会の意見交換会が令和5年10月30日(月)9:30~本庁舎5階正庁にて開催されました。

 

2.出席者

福島県土木部からは、青木隆直企画技術担当次長、和知 聡土木企画課長、中村一彦技術管理課長、鈴木博明技術管理課主幹兼副課長、浦部晶彦技術管理課主任主査、猪狩浩一同主任主査の6名がご出席されました。当協会側からは、佐藤正基会長、林部副会長、阿部理事、三本杉理事、新田理事、高橋総務委員長、小澤技術委員長、渡部・高橋の各技術委員、佐藤宗弘顧問の計10名が出席しました。

 

3.主な内容

当会技術委員会の高橋技術委員が司会を担当し、佐藤正基会長、青木次長による冒頭の挨拶と出席者の紹介の後、意見交換を行いました。当協会が提示した内容は下記のとおりです。

 

※はじめに 法令遵守に基づく行動指針および行動規範について 【新田理事】

議題1 社会動向に関する項目 【三本杉理事】

①  アフターコロナにおける対応について

②  業務発注について

③  履行期限の平準化について

議題2 業務履行に関する項目 【小澤技術委員長】

①  業務評定の公表ついて

②  各種申請が必要な業務における適正工期の設定について

③  測量・調査・設計業務が動じ発注される案件における適正工期の設定について

④  孔内水平載荷試験やサンプリング等の現場試験が追加になった場合の現場作業について

⑤  遠隔臨場について

⑥  情報共有システムについて

⑦  押印不要の書類について

※その他:情報提供

○当協会会員における国・県・市町村受注高について

○当協会会員における実態調査票について

 

意見交換会終了後、林副会長より謝辞を述べて頂き、閉会しました。

 

4.終わりに

今年度も前年度に引き続き、当会との意見交換会を快く承諾され、開催当日まで、多大な準備と意見集約にご協力頂きました福島県土木部各位に厚く御礼申し上げます。

着実な連携・意思疎通をみることができ、充実した1日となりましたこと感謝申し上げます。

今後もこのような活動を通して情報の共有や品質の向上を図って行きたいと思います。

 

以上

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令和5年度土木初任者研修後期コースにおける 地質調査業協会担当分研修についての報告

技術委員長 小澤義史

このたび一般社団法人福島県建設業協会からのご依頼を受け、建設・土木会社に所属する初任者を対象とし、地質調査に関わる研修の講師を行いましたので報告いたします。本研修は(一社)福島県建設業協会主催で、10月23~27日の5日間、工事の流れや施工検査、安全衛生管理、生コンクリート・アスファルト、測量等の研修を行い、弊会は最終日の10月27日に土質・地質に関する研修分野の講師を担当したものであります。参加者は計33名で、会津,中通り,浜通りと県内全域から研修に参加しておりました。

 

日  時 : 令和 5年 10月 27日(金) 9:00~16:00

会  場 : 福島県建設センター2階(福島県福島市五月町4番25号)

受 講 者 : 33名

 

研修は、福島県の地形・地質(主に岩石),第四紀の地形地質と工学的課題,地質調査手法,土質工学・室内土質試験の基礎、調査事例等の内容を行いました。受講者は建設・土木会社の初任者が主だったため、土質・地質になじみのない方も多かったと思いますが、皆、真剣に研修に取り組んでいました。弊会としては、土質・地質の知識や技術を多くの人に学んでもらい、本研修が福島県全体の技術力向上の一助となりましたら幸いです。

内 容

講 師

① 地質調査の目的と講習会にあたっての基礎知識

小澤義史(株式会社協和地質)

② 福島県の地形・地質

熊谷広幸(株式会社地質基礎)

③ 第四紀の地形・地質・工学的課題と資料調査

渡部貴史(株式会社ダイエツ)

④ 地質調査の概要

川上典久(フタバコンサルタント株式会社)

⑤ 土質工学・室内土質試験の基礎

山口峰男(東建土質測量設計株式会社)

⑥ 調査事例1:橋梁の地質調査

遊佐達也(山北調査設計株式会社)

⑦ 調査事例2:急傾斜地の維持管理業務

斎藤公紀(株式会社三本杉ジオテック)

 

最後に、快く講師を引き受けていただいたみなさまに深く感謝申し上げます。

1027研修会写真

 

 

 

講習会の様子

 

令和5年度農林土木技術研修の報告

技術委員 佐藤 文仁

 

農林事務所新任2年目の職員に監督員として必要な技術の習得を目的とした技術研修を行いました。

研修期間中は、あいにくの雨に見舞われましたが、外での実習の時間帯は雨の影響もなく順調に研修を終了することができました。

 

日 時:令和5年9月27日(水)~9月28日(木)

会 場:福島県農業総合センター(実験棟)

受講者:農林事務所職員(新任2年目および過年度未受講者)8名

研修内容

令和5年9月27日(水)10:30~16:00

令和5年9月28日(木)10:30~15:30

講義:土質試験の種類と目的(50分) 講義;土質調査におけるボーリング

(岩及び土の分類、標準貫入試験等)(50分)

講義:現場密度試験の概要(30分) 講義:スクリューウエイト貫入試験の概要(30分)
実習:現場密度・含水比試験(180分) 実習:スクリューウエイト貫入試験(60分)
整理:現場密度・含水比試験のデータ整理

スクリューウエイト貫入試験のデータ整理

(90分)

講義・実習

東建土質測量設計(株):山口峰男

実習

庄建技術(株)    :佐藤文仁

山北調査設計(株)  :遊佐達也

東建土質測量設計(株):菊池英明

講義・実習

山北調査設計(株)  :遊佐達也

(株)三本杉ジオテック:齋藤公紀

実習

庄建技術(株)    :佐藤文仁

東建土質測量設計(株):山口峰男

菊池英明

今年度は、農林技術課より、地質調査や土質調査についての知識がないまま実習を行うのではなく、ある程度の知識をもって実習に臨んでもらいたいということで、「土質試験の種類と目的」、「土質調査におけるボーリング」についての講義の追加依頼がありました。

このため、両日ともに午前中は講義を行い、土質試験やボーリング調査の方法等について理解していただき、午後に実習という流れで研修を行いました。

1日目は、現場密度試験と含水比試験、2日目はスクリューウエイト貫入試験の実技講習を2班に分かれて行いました。全員が試験に参加し、実技講習時に感じた疑問点などへの質問も積極的に行っていただき、真剣に取り組む姿勢が伝わりました。よって、今回の追加講義は、研修生にとって有意義なものであったと感じられました。

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土質試験・地質調査についての講義の様子

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スクリューウエイト貫入試験の講義,実習の様子

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現場密度試験の実習の様子

令和5年度 第11回技術研修会後記

 

1.研修会概要

・開催日時:令和5年9月8日(金) 13:30~15:20 (1時間50分)

・開催場所:郡山市労働福祉会館 2階中ホール (福島県郡山市虎丸町7番7号)

・研修会テーマ:地質調査とDX(デジタルトランスフォーメーション)

 

時 間

次第・研修タイトル

会社名

講師名

13:30~13:35  (5分)

主催者あいさつ

地質調査業協会長

佐藤 正基

13:35~14:05  (30分)

山間地橋梁基礎地盤を対象とした

三次元地質モデル作成例

(株)地質基礎

中野 秀訓

14:05~14:35  (30分)

DXを用いた法面調査事例と

今後の展望

日栄地質測量設計(株)

滝田 武司

14:35~14:45  (10分)

休 憩

14:45~15:15  (30分)

ロックボルト引き抜き試験

山北調査設計(株)

村山 和久

15:15~15:20  (5分)

総 評

技術研修担当理事

三本杉 裕

 

2.研修後記

第11回技術研修会は、郡山市労働福祉会館にて3年ぶりに対面での開催となりました。業務多忙となる9月にもかかわらず、多数の技術者の参加にて開催できました。各会社の若手から中堅に加えて、かつて協会を支え今も支え続けるレジェンドの皆様まで、幅広い方々に参加していただき、技術研修委員一同、感謝申し上げます。

今回の研修会のテーマは、「地質調査とDX(デジタルトランスフォーメーション)」と、技術士の二次試験に直結するような難しいものでした。しかし、発表された3人全員が参加者の興味を引くようなすばらしい内容にまとめ上げていたと感じます。

(株)地質基礎 中野秀訓氏の「山間地橋梁基礎地盤を対象とした三次元地質モデル作成例」では、特別な三次元ソフトを使用しないで、現在あるフリーソフトなどを利用し三次元化を試みた挑戦談であり、自分たちにとっても大変身近なもので、今後の業務において非常に参考となるお話でした。

日栄地質測量設計(株) 滝田武司氏の「DXを用いた法面調査事例と今後の展望」では、法面の健全度調査におけるUAVを用いた赤外線調査の有用性が容易に理解できる内容であり、今後は3D点群データを利用したその調査結果について発表されることを望みます。

山北調査設計(株) 村山和久氏の「ロックボルト引き抜き試験」は、鉄筋挿入工の部材効果の判定を行う引っ張り試験の実例でした。試験実施の際、自分で確認をせず下請け業者さんの言葉を信じきった結果、試験確認荷重を間違え再度試験を行わなくてはならないミスを犯してしまう。このようなミスは誰でも起こりうることであり、技術者は何事においてもまず自分の頭で考え納得し、その上で実行するといった姿勢が大切であることを再確認させてくれるありがたい内容でした。

最後になりましたが、業務多忙の中、講師を担当していただきました3名の方々には心より感謝申し上げます。

 

技術研修会の様子

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地質調査業協会長 佐藤正基 主催者あいさつ

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地質調査業協会 技術研修委員担当理事 三本杉裕 総評

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(株)地質基礎 中野秀訓氏

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日栄地質測量設計(株) 滝田武司氏

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山北調査設計(株) 村山和久氏

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令和5年度福島県優良土木・建築委託業務表彰 当協会会員4社に栄誉

福島県土木部が実施した委託業務のうち、業務成績が特に優れ、他の模範となる事業者及び技術者を表彰する「令和5年度福島県優良土木・建築委託業務表彰式」が開催されました。

 

1.   日時 令和5年8月9日(水)10:30~11:30

2.  会場 杉妻会館4階牡丹

3.  調査業務部門 受賞事業者・受賞技術者(敬称略)

○新協地水㈱               代表取締役 佐藤 正基 ・ 高橋 友啓

○日栄地質測量設計㈱    代表取締役社長 高橋  肇 ・ 仁井田 成展

○㈱ダイエツ                代表取締役 大塚 修一 ・ 渡部 貴史

○㈱新和調査設計         代表取締役 湯澤 洋一郎 ・ 永森 伸一

 

表彰されました4社は業務目的を十分理解の上、調査・解析等の専門技術力や品質の管理技術力に優れ、的確な成果品の取り纏めを行うとともに、課題解決に向けた取り組みが特に優れていると評価されたものであり、他の模範となるものであり、その努力に対し敬意と感謝を表します。

今回の表彰を機に、今後とも一層の技術の研鑽と創意工夫に努められますことをご期待申し上げます。

熱中症予防の普及啓発・注意喚起について

平素より当会の事業推進にご支援・ご協力いただき、厚く御礼申し上げます。

さて、気温の高い日が続いている今日、社員一人一人に対して熱中症予防の普及啓発・注意喚起を行う等、対策に万全を期すことが重要です。

ご周知のとおり、厚生労働省や環境省では、熱中症予防を広く国民に呼びかけることを目的として、リーフレット等を作成しております。会員各位におかれましては、リーフレット等をご活用いただき、こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用等の熱中症の予防法について、諸会議や安全大会等の機会を利用して、従業員および協力会社等へ広く呼びかけていただきますようお願い致します。

特に、熱中症への注意が必要な高齢者等に対しては、周囲の方々が協力して注意深く見守る等、重点的な呼びかけをお願い致します。また、熱中症患者が発生した際には、救急医療機関等で適切に受け入れ、治療がなされるようお願い致します。

砂防関係施設に係わる地質調査講習会*質問事項と回答

令和5年7月18日(火)コラッセふくしまにて開催しました講習会でいただきましたご質問にお答え致します。

質問事項と回答

■ 2.断層が想定されたため弾性波探査を実施した事例(P54)

P54に「弾性波探査結果より断層位置を把握できた」とありますが、断層部とそうでない部分では弾性波速度にどの程度の差があったのでしょうか?

【熊谷回答】

・推定断層(低速度帯)…1.8~2.0km/s位

・新鮮岩…4.2~4.4km/s位

弾性波速度としてはおよそ2.0~2.5km/s位の差がありました。

■ 3.電気探査で岩盤の分布を想定した事例について (P62)

P62事例1,P68事例2で、弾性波探査ではなく電気探査を選択した理由を教えて下さ い。また、費用どの程度掛かったのでしょうか。

【渡部回答】

弾性波探査ですと地下水飽和層の弾性波速度が1.4程度と同じになってしまい、地層区分が出来ないこと。また、岩盤と礫層では比抵抗のコントラストが大きいことから採用しています。また、鉛直方向の構造は電気探査の方が検出しやすいと経験的に考えています。

■ 5.老朽化した砂防えん堤の調査事例]について (P85)

P85の上図を拝見すると既設堤体においても標準貫入試験を実施しているように見えます。堤体において標準貫入試験を実施する目的を教えていただけますと幸いです。

【蓮沼回答】

柱状断面に表示されているものは、N値ではなく、RQDと最大コア長になります。RQD とは1m区間毎の10cm以上を示すコアの総長で、最大コア長はその1m区間内での最長の コアの長さとなります。したがって、標準貫入試験は実施しておりません。

■ 測量設計業協会と地質調査業協会の合同講習会にて設計担当者と地質調査担当者が同じ話を聞いて、どちらの考えも把握出来ればより理解が深まるのかなと思いました。
【小澤回答】

同意いたします。アンケート結果では「発注者様側の意見を聞ける機会は中々ないため、⑦の講習は非常にありがたかった」とのご意見もありました。

当協会といたしましては、発注者や測量設計,施工管理会社等の講演や問題提起を聞く ことで学び得るものがたくさんあると考えます。

■ 袖部を人工地山とする場合の調査方法について

砂防堰堤において、袖部を人工地山とする場合の地質調査はどのように考えれば良いでしょうか?

人工地山設置の際においては、地山の基礎地盤というよりは地山が安全に切土できるかどうかの評価が重要になると考えます。そのためにはボーリング調査により切土のり面調査を基本とすることが提案されます。