平成26年度福島県土木部初任技術者研修の報告

平成26年度福島県土木部職員専門研修(初任技術者(前期))の地質調査に関する研修が、平成26年5月29日(木)に行われました。

この研修は、新規採用された土木建築系技術職員に対し、事業の執行に必要な関連法規や実務への専門知識の習得を目的とし、毎年この時期に実施されています。(研修期間 8日間 必修)

福島県地質調査業協会では、今年も地質調査に関する講義と実地に協力しました。

日  時 : 平成26年5月29日(木) 11:00~17:00
会  場 : ふくしま市町村建設支援機構(講義)、 福島県立明成高校敷地内(実地)
受 講 者 : 本年度採用の土木・建築系技術職員(土木系職員40名、建築系職員7名、支援機構3名 計50名)

研修内容

時 間

研 修 内 容

受講者

11:00~12:00

講義(ふくしま市町村建設支援機構) ・地質調査の概要 ・福島県の地質概要

土木

建築

13:30~15:30

実地研修(福島県立明成高校敷地内) ・ボーリング機材、各種ビット、ボーリングコアの見学 ・ボーリング掘削、標準貫入試験の見学 ・ボーリング検尺の実習 ・人肩運搬の体験(モンケン運び) ・各種原位置試験の見学(孔内試験、サウンディング試験等) ・各種原位置試験の体験(サウンディング試験等)

16:00~17:00

講義・質疑応答(ふくしま市町村建設支援機構)

今年も震災復興に伴い、民間からの中途採用も含め多くの人材を採用しており、昨年と同様に、大人数での研修となりました。
今回は女性の職員が5、6人参加していましたが、男性に比べ積極的に質問をしてくるなど、強い熱意を感じました。やはり、復興の混乱の中、女性で土木系の仕事を選んでくる人は、強い意思を持っているのだなと感心させられました。
また、今年は、協会各社の新入社員も参加して、協会としても有意義な研修になったと思います。

この研修で現場や各種試験を見学・体験し、現場状況や各試験器の特性、調査機材運搬の状況等を理解してもらうことにより、設計書の作成や現場管理が効率よく進んでくれれば良いなと思います。

なお、この研修は、毎年よく晴れてひどい暑さに見舞われるのですが、今年は、「雷雨のなかどのようにして研修させようか?」と慌てるくらい天候が不安定でした。しかし、幸運なことに、雨にも遭わず、比較的涼しい環境で研修を行うことが出来ました。研修生の行いが良かったのか協会員の行いが良かったのかは定かではありませんが、和やかな雰囲気のなか、今年も研修が無事終わりました。
講師の方、作業や機材の準備・説明に携わってくれた方、本当にお疲れ様でした。

技術委員 齋藤 公紀

講義を行う小澤技術委員

講義を行う小澤技術委員
(ふくしま市町村建設支援機構内)

講義に聴き入る研修生 (ふくしま市町村建設支援機構内)

講義に聴き入る研修生
(ふくしま市町村建設支援機構内)

ボーリングツールズを解説する矢内技術委員 (福島県立明成高校敷地内)

ボーリングツールズを解説する矢内技術委員
(福島県立明成高校敷地内)

人肩運搬の厳しさ(モンケン運び)を体験する研修生 (福島県立明成高校敷地内)

人肩運搬の厳しさ(モンケン運び)を体験する研修生
(福島県立明成高校敷地内)