平成30年度労働安全衛生講習会 開催報告

平成30年8月3日(水)福島県建設センター2階の会場において、(一社)福島県さく井技術協会並びに(一社)福島県地質調査業協会との共催により開催し、両協会併せて40名が出席いたしました。

 さく井技術協会佐藤正基副会長の開会の挨拶に続き、福島労働局労働基準部健康安全課係長高橋貴大様から『労働災害の防止について』の講話がありました。

 労働災害防止計画の目標及び発生の推移に基づき、未然に災害を防止するには、現場による危険予知活動(KY)から危険性又は有害性(リスク)の洗い出しをする。また、建設機械等による労働災害から考えられた災害要因(リスク)を洗い出し、作業計画書に記入することで作業員への周知徹底を図ることができる。最後に本年度の夏季は例年より高温多湿であるため、熱中症になる人の割合が高いことから、特に屋内で作業する方々はエアコンを利用し涼しい休憩室を作ることが大切である。

 

 次に、福島大学共生システム理工学類特任教授赤井仁志様から『暮らしを支える安全と衛生』という演題で講演していただきました。

 ヒトは暖かさと寒さを、どう感じる?から、快適な環境の冷温感はヒトによって異なり、冷房時と暖房時の環境モードによって過ごし易さは変わり、エアコンの冷房モードと除湿モードによって消費電力も異なることから上手に利用する。次に、高年齢者に関して死亡リスクが高いのは冬季の入浴で、死亡リスク軽減するには混浴をお勧めする。入浴する温泉水の内にレジオネラ属菌が存在し体内に侵入すると死に至る。対策としては日々の清掃と塩素の添加量及び接触時間により低減させられる。最後に女性の排尿スタイルによって、昔は立ち小便が一般的であり小便器の製造販売もしていた。将来は超高齢社会を迎え運動機能障害低減に一役買うためにも、高年齢者に優しいスタイル(女性用立ち小便器)としてあっても良いのかも。とのことでした。

 当初の予定を少々オーバーしたにもかかわらず参加者は熱心に耳を傾け、安全と健康に対する意識の高さを示しておりました。

 最後に、さく井技術協会の丹治安則理事より閉会の挨拶と講師・出席者への御礼の言葉があり、本年度の講習会を無事終了いたしました。

  皆様お暑い中ご足労頂き、ありがとうございました。

(一社)福島県さく井技術協会 安全衛生委員長 谷黒秀洋

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