令和元年度福島県土木部初任技術者研修の報告

技術委員 斎藤 公紀

 

 福島県地質調査業協会では、福島県に新規採用された土木建築系技術職員の研修の一環として、毎年地質調査に関する講義と実地に協力しています。

 この研修は、新規採用された土木建築系技術職員に対し、事業の執行に必要な関連法規や実務への専門知識の習得を目的とし、年度初めのこの時期に実施されます。(研修期間 7~8  日間 必修)

 今年も、ふくしま中町会館および明成高校敷地内にて、地質調査に関する研修が行われました。

 

日  時 : 令和元年 5月 27日(月) 11:00~17:00

会  場 : [講義] ふくしま中町会館(ふくしま市町村建設支援機構)

      [実地] 福島県立明成高校敷地内

受 講 者 : 本年度採用の土木・建築系技術職員

      (土木系職員17名、建築系職員9名、支援機構2名 計28名)

研修内容

時 間

研 修 内 容

受講者

11:00~12:00

講義(ふくしま市町村建設支援機構)

・地質調査の概要

土木

建築

13:00~13:30

講義(ふくしま市町村建設支援機構)

・福島県の地質概要

13:30~17:00

実地研修(福島県立明成高校敷地内)

・ボーリング機材、各種ビット、ボーリングコアの見学

・ボーリング掘削、標準貫入試験の見学

・ボーリング検尺の実習

・人肩運搬の体験(モンケン運び)

・各種原位置試験の見学(孔内試験、サウンディング試験等)

・各種原位置試験の体験(サウンディング試験等)

 

 震災直後に比べると採用人数は減っていますが、今年も民間からの中途採用も含め、多くの人材を採用しています。なお、女性の参加は4名でした。

 現地でのボーリング作業や調査機材の説明のほか、今年も受講生に63.5kgの「モンケン」を二人組でかついでもらい、機材運搬の大変さ・厳しさを体験してもらいました。ボーリングマシンの設置や機材運搬の状況等を理解してもらうことにより、現地確認の重要性や設計変更への理解を深めてほしいと思います。

 この研修は不思議と雨に降られること無く(少なくてもここ8年は雨に降られていません)今年もよく晴れました。とても良く晴れすぎて、午前9時には25℃を超え、午後2時頃には35℃まで上昇しました。熱中症の恐れもありましたが、具合が悪くなる人もなく、無事終えることが出来ました。これほど天候に恵まれるのは協会員による行いの賜物なのでしょうが、もうちょっと手加減してほしいです。

 今年も和やかな雰囲気のなか、研修を無事終えることが出来ました。この研修により、より適正で有効な調査項目の計上や現場のスムーズな進行に繋がればと思います。

 講師の方、作業や機材の準備・説明に携わってくれた方、本当にお疲れ様でした。

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