令和5年度 第11回技術研修会後記

 

1.研修会概要

・開催日時:令和5年9月8日(金) 13:30~15:20 (1時間50分)

・開催場所:郡山市労働福祉会館 2階中ホール (福島県郡山市虎丸町7番7号)

・研修会テーマ:地質調査とDX(デジタルトランスフォーメーション)

 

時 間

次第・研修タイトル

会社名

講師名

13:30~13:35  (5分)

主催者あいさつ

地質調査業協会長

佐藤 正基

13:35~14:05  (30分)

山間地橋梁基礎地盤を対象とした

三次元地質モデル作成例

(株)地質基礎

中野 秀訓

14:05~14:35  (30分)

DXを用いた法面調査事例と

今後の展望

日栄地質測量設計(株)

滝田 武司

14:35~14:45  (10分)

休 憩

14:45~15:15  (30分)

ロックボルト引き抜き試験

山北調査設計(株)

村山 和久

15:15~15:20  (5分)

総 評

技術研修担当理事

三本杉 裕

 

2.研修後記

第11回技術研修会は、郡山市労働福祉会館にて3年ぶりに対面での開催となりました。業務多忙となる9月にもかかわらず、多数の技術者の参加にて開催できました。各会社の若手から中堅に加えて、かつて協会を支え今も支え続けるレジェンドの皆様まで、幅広い方々に参加していただき、技術研修委員一同、感謝申し上げます。

今回の研修会のテーマは、「地質調査とDX(デジタルトランスフォーメーション)」と、技術士の二次試験に直結するような難しいものでした。しかし、発表された3人全員が参加者の興味を引くようなすばらしい内容にまとめ上げていたと感じます。

(株)地質基礎 中野秀訓氏の「山間地橋梁基礎地盤を対象とした三次元地質モデル作成例」では、特別な三次元ソフトを使用しないで、現在あるフリーソフトなどを利用し三次元化を試みた挑戦談であり、自分たちにとっても大変身近なもので、今後の業務において非常に参考となるお話でした。

日栄地質測量設計(株) 滝田武司氏の「DXを用いた法面調査事例と今後の展望」では、法面の健全度調査におけるUAVを用いた赤外線調査の有用性が容易に理解できる内容であり、今後は3D点群データを利用したその調査結果について発表されることを望みます。

山北調査設計(株) 村山和久氏の「ロックボルト引き抜き試験」は、鉄筋挿入工の部材効果の判定を行う引っ張り試験の実例でした。試験実施の際、自分で確認をせず下請け業者さんの言葉を信じきった結果、試験確認荷重を間違え再度試験を行わなくてはならないミスを犯してしまう。このようなミスは誰でも起こりうることであり、技術者は何事においてもまず自分の頭で考え納得し、その上で実行するといった姿勢が大切であることを再確認させてくれるありがたい内容でした。

最後になりましたが、業務多忙の中、講師を担当していただきました3名の方々には心より感謝申し上げます。

 

技術研修会の様子

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地質調査業協会長 佐藤正基 主催者あいさつ

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地質調査業協会 技術研修委員担当理事 三本杉裕 総評

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(株)地質基礎 中野秀訓氏

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日栄地質測量設計(株) 滝田武司氏

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山北調査設計(株) 村山和久氏

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