令和元年度コンプライアンス講習会の開催

日 時:令和元年11月15日(金)13:30~16:30

場 所:福島県建設センター 2階会議室

参加者:13社 26名

 

昨今の地質調査業を取り巻く環境の変化は、経営体質、風土などを含めその変革が強く求められています。

当協会では行動計画の一つに倫理基盤の充実を掲げて諸活動を推進しており、その一環としてコンプライアンスに関する講習会を開催しております。

コンプライアンス経営や社会的責任を果たすことは、持続的発展の基礎を形成することと言えます。中立・公正の堅持はもとより、守秘義務や私的独占の禁止など契約や法律の遵守は当然守るべき行為です。

企業のリスクを低減し、永続して安定した事業を推進するためには、コンプライアンス意識が全従業員に浸透し、定着することが必要と考えます。

こうした中で、時間外労働の上限規制を柱とする働き方改革関連法が4月に施行され、半年ほどが過ぎました。対策の一歩として、経営者の意識改革が大切だと思っております。企業が存続していくためには、優秀な人材を確保できる職場環境が最も重要です。従業員を定着させるためには経営者が意識を変えていく必要があります。

本日の講習会は会社経営の立場の方々をはじめ総務・営業部門の方々にとって有益な講習会となったことと思います。

講師並びに参加頂きました皆様に感謝申し上げます。

 

次第

 

講演1 13:40~14:50

「独占禁止法の遵守について」

○独占禁止法を巡る最近の状況とその対応について

講師:弁護士法人 新開法律事務所 新開 文雄氏

 

講演2 15:00~16:30

中小企業も!「働き方改革」

○働き方改革の背景と目的 ○中小企業事業主の対策 ○取組事例検証等

講師:福島県働き方改革推進支援センター アドバイザー 丹治 正夫氏

 

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令和元年度 福島県土木部との意見交換会

1.はじめに

福島県土木部技術管理課と当協会の意見交換会が令和元年10月10日(木)に福島県自治会館にて開催されました。

 

2.出席者

福島県土木部からは、相澤広志企画技術担当次長、山田 毅技術管理課長、青木康夫同主幹兼副課長、上田直美同主任主査、國分彰成同主任主査の5名がご出席されました。当協会側からは、佐藤会長、阿部副会長、鈴木理事、林理事、青木総務委員会副委員長、石田技術委員長、小澤・渡部・橋本の各技術委員の計9名が出席しました。

 

3.主な内容

小澤技術副委員長が司会を担当し、佐藤会長、相澤次長による冒頭の挨拶と出席者の紹介の後、意見交換を行いました。当協会が提示した内容は下記のとおりです。

議題1 社会動向に関する項目

①発注の平準化および履行期限の平準化について

②設計業務委託等技術者単価について

③受発注者が共に安心して働ける環境づくりについて

議題2 契約・積算に関する項目

①速やかな変更契約の実施について

②地下水調査業務積算基準における電気探査歩掛の再記載について

議題3 業務履行に関する項目

①協議打合せ時の上司の同席について

②発注時期の適正化について

③適正工期の確保について

④堀止協議およびボーリング立会い検尺について

⑤地権者対応について

 

意見交換会終了後、阿部副会長より謝辞を述べて頂き、閉会しました。

4.終わりに

協会との意見交換会を快く承諾され、開催当日まで、多大な準備と意見集約にご協力頂きました福島県土木部各位に厚く御礼申し上げます。

着実な連携・意思疎通をみることができ、充実な1日となりましたこと感謝申し上げます。

 

以上

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令和元年度 第7回技術研修会

作成者:庄建技術株式会社 佐藤 豊

・開催日:令和元年9月13日(金)13:30~15:20

・開催場所:福島県建設センター 2F会議室

・後記執筆者:佐藤 豊

一般社団法人 福島県地質調査業協会主催による第7回技術研修会は、滞りなく完了することができました。これも皆様方のご協力の賜物と思います。

 

1.研修会内容

時間

次第・研修タイトル

会社名

担当名

13:30~13:35

主催者あいさつ

地質調査業協会長

佐藤 宗弘

13:35~14:05

仮置場における調査計画

協和ボーリング(株)

蓮沼 清史

14:05~14:35

経験業務と働き方改革

(株)新和調査設計

佐藤 晴彦

14:35~14:45

休憩

14:45~15:15

JR用地内の地質調査

日栄地質測量設計(株)

高羽 瑞栄

15:15~15:20

総 評

技術研修担当理事

佐藤 正基

2.研修後記

今年で技術研修会も7回目を迎えることができ、各社から約35名の聴講者に出席いただきました。

今回の研修会は、3名の講師のうち2名が20代且つ、経験年数3年程度の若手技術者ということで、これまでに多かった熟練技術者による講義とは異なった、フレッシュな研修会となりました。

蓮沼さんの「仮置場における調査計画」は、1日という短い時間の中で、既往文献から地形・地質状況を読み取り、発注者に対し適切な調査計画を提案した経緯とその後の調査結果をまとめたもので、提案内容と調査結果が見事に合致するという、熟練技術者の匠の業を示す内容でした。

佐藤さんの「経験業務」では、これまでに作業してきた道路橋や歩道橋の点検業務,並びに除染土壌搬出の監督員補助業務における苦労話を、興味深く聞かせてもらいました。

高羽さんの「JR用地内の地質調査」は、線路に近接したボーリング調査時における安全対策,及び土質定数の考え方に重点をおいた内容となっており、JR調査の知識に疎い自分にとっては、興味津々な内容でした。

最後になりましたが、業務多忙の中、講師を担当していただきました3名の方々,並びに研修会に参加していただいた皆様に、心から感謝の意を払いたいと思います。ありがとうございました。

2.蓮沼氏の発表3.佐藤氏の発表4.高羽氏の発表

福島県が優良表彰 当協会会員 調査部門 4社に栄誉

○当協会受賞事業者・受賞技術者

【調査部門】

新協地水(株) 代表取締役 佐藤 正基、 髙橋 友啓(主任技術者)

山北調査設計(株) 代表取締役 林  英幸、 星  郁夫(主任技術者)

日栄地質測量設計㈱ 代表取締役社長 高橋 肇、 佐藤 典仁(主任技術者)

㈱地質基礎 代表取締役 平山 清重、 熊谷 広幸(主任技術者)

 

福島県は8月2日(金)、令和元年度福島県優良土木・建築委託業務表彰式を福島市杉妻会館で開催し、当協会から佐藤会長が来賓として出席しました。

福島県優良土木・建築委託業務表彰は、技術力の向上、品質確保、技術者の育成を目的として、平成27年度から実施されております。

表彰されました4社は専門技術力や品質管理能力、施工時への配慮等において特に優れていると評価されたものであり、他の模範となる業務であり、そのご努力に対し敬意と感謝を表します。

今回の表彰を機に、今後とも一層の技術の研鑽と創意工夫に努められますことを期待します。

~地域への感謝を込めて~  協和ボーリング㈱がボランティア          

協和ボーリング㈱(本社:福島市 佐藤宗弘社長)は11日、ボランティア活動の一環として、

福島市南矢野目の本社周辺及びふくしま北中央公園内園路で環境美化活動を行った。

社員10名が2班に分かれ、本社周辺と公園内の歩道や路肩の空き缶・吸い殻等のゴミ回収に

取り組んだ。同社は地域への感謝を込めて、上半期・下半期の年2回開催している。

会社周辺地域では歩行者や自転車で通行する人が多く、ふくしま北中央公園でも親子連れで

遊ぶ人たちが多くいるので、そんな地域の人が気持ちよく歩けるように今後も清掃活動を続け

ていきたい。

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令和元年度農林土木技術研修の報告

                              技術委員 稲村幸三

 

昨年同様、農林事務所新任2年目の職員に工事監督員として必要な技術の習得を目的とした技術研修を行いました。

数日前の天気予報では雨の心配もされましたが、幸いなことに2日間共雨に降られることなく順調に研修を終了することができました。

日 時:令和元年6月11日~6月12日

会 場:福島県農業総合センター(実験棟)

受講者:農林事務所職員(新任2年目および過年度未受講者)17名

研修内容

611日(火)10:4015:20 612日(水)10:3015:20
講義:現場密度試験の概要(40分) 講義:スウェーデン式サウンディング

   試験の概要(30分)

実習:現場密度・含水比試験(170分) 実習:スウェーデン式サウンディング

   試験(50分)

整理:現場密度・含水比試験および

スウェーデン式サウンディング

試験(100分)

講義・実習

東建土質測量設計():稲村幸三

実習

庄建技術():佐藤文仁・荒龍之介

山北調査設計():星郁夫

講義・実習

()三本杉ジオテック:斎藤公紀

実習

庄建技術():佐藤文仁・荒龍之介

東建土質測量設計():稲村幸三

山北調査設計():星郁夫

1日目は、現場密度試験と含水比試験、2日目はスウェーデン式サウンディング試験の実技講習を3班に分かれ行いましたが、全員が試験に参加し真面目に取り組んでいました。

現場密度試験では、駐車場の路盤材を対象に行ったので試験孔を掘るのに苦労していたように見受けられました。また、スウェーデン式サウンディング試験では、載荷用おもりの重さと回転貫入時の抵抗の大きさを実感してもらえたと思います。

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令和元年度福島県土木部初任技術者研修の報告

技術委員 斎藤 公紀

 

 福島県地質調査業協会では、福島県に新規採用された土木建築系技術職員の研修の一環として、毎年地質調査に関する講義と実地に協力しています。

 この研修は、新規採用された土木建築系技術職員に対し、事業の執行に必要な関連法規や実務への専門知識の習得を目的とし、年度初めのこの時期に実施されます。(研修期間 7~8  日間 必修)

 今年も、ふくしま中町会館および明成高校敷地内にて、地質調査に関する研修が行われました。

 

日  時 : 令和元年 5月 27日(月) 11:00~17:00

会  場 : [講義] ふくしま中町会館(ふくしま市町村建設支援機構)

      [実地] 福島県立明成高校敷地内

受 講 者 : 本年度採用の土木・建築系技術職員

      (土木系職員17名、建築系職員9名、支援機構2名 計28名)

研修内容

時 間

研 修 内 容

受講者

11:00~12:00

講義(ふくしま市町村建設支援機構)

・地質調査の概要

土木

建築

13:00~13:30

講義(ふくしま市町村建設支援機構)

・福島県の地質概要

13:30~17:00

実地研修(福島県立明成高校敷地内)

・ボーリング機材、各種ビット、ボーリングコアの見学

・ボーリング掘削、標準貫入試験の見学

・ボーリング検尺の実習

・人肩運搬の体験(モンケン運び)

・各種原位置試験の見学(孔内試験、サウンディング試験等)

・各種原位置試験の体験(サウンディング試験等)

 

 震災直後に比べると採用人数は減っていますが、今年も民間からの中途採用も含め、多くの人材を採用しています。なお、女性の参加は4名でした。

 現地でのボーリング作業や調査機材の説明のほか、今年も受講生に63.5kgの「モンケン」を二人組でかついでもらい、機材運搬の大変さ・厳しさを体験してもらいました。ボーリングマシンの設置や機材運搬の状況等を理解してもらうことにより、現地確認の重要性や設計変更への理解を深めてほしいと思います。

 この研修は不思議と雨に降られること無く(少なくてもここ8年は雨に降られていません)今年もよく晴れました。とても良く晴れすぎて、午前9時には25℃を超え、午後2時頃には35℃まで上昇しました。熱中症の恐れもありましたが、具合が悪くなる人もなく、無事終えることが出来ました。これほど天候に恵まれるのは協会員による行いの賜物なのでしょうが、もうちょっと手加減してほしいです。

 今年も和やかな雰囲気のなか、研修を無事終えることが出来ました。この研修により、より適正で有効な調査項目の計上や現場のスムーズな進行に繋がればと思います。

 講師の方、作業や機材の準備・説明に携わってくれた方、本当にお疲れ様でした。

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ノー残業デー

 

~お知らせ~

 

■5月と6月の毎水曜日に一斉ノー残業デーを実施します!

 当協会では、「働き方改革」の一環として会員企業の社員のワークライフ・バランス(仕事と生活の調和)を充実させるために、「ノー残業デー」を実施いたします。

 関係各位におかれましては、電話応対等でご不便をおかけいたしますが、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

                                  記  

  1.開始時期  2019年5月および6月

 

  2.対 象 日  毎週水曜日を「ノー残業デー」とし、定時での退社とさせていただきます

 

                                                                       以上

 

 

平成30年度 防災訓練の実施報告

                                                                                                             災害時対策委員会 理事 佐藤 正基

                                                                                                             災害時対策委員長      蓮沼 清史

 

1.実施手順

(1)日時:平成31年3月10日(月)11:30~13:00

(2)想定被害

①県中地区において,マグニチュード7.0,震度6強の直下地震が発生し,甚大な被害をもたらした。

②福島県土木部より応援要請があり,各建設事務所と協議の上,被害状況の調査に協力する。

(3)訓練手順

11:30 担当役員の招集

・本部長(佐藤宗弘会長)が,応援本部(地質調査業協会事務局)に担当役員(佐藤正基理事)を招集する。

12:00 担当役員による本部会議

・地区担当委員の派遣について協議

・委員長より地区担当委員に連絡し,担当建設事務所(企画管理部長)との協議を要請する。

12:30 地区担当委員からの報告

・地区担当委員より協議の内容,結果について本部へ報告する。

13:00 終了

2.訓練後記

東日本大震災から丸8年が経過しました。地震、台風、集中豪雨そして火山噴火や雪害など日本列島はまさに災害のデパートと言ってもよいほどの環境にあり、毎年のように各地で様々な災害が発生しています。しかし、被害に遭った各地域の自治体にとっては、災害は何十年あるいは百年に一度の出来事であり、まさかこんなことになるとはといった油断があったことは否めません。

毎年開催している防災訓練ですが日頃の備えがいかに重要であるかということを再認識した1日となりました。

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「3.11」を迎えて ~ふくしま創生に挑む~

 東日本大震災から丸8年となりました。巨大地震、大津波、東京電力福島第一原発事故という未曽有の複合災害は今なお県民を苦しめています。しかし、苦しみを乗り越えようとする県民の頑張りが、少しずつ暗い影を拭い、県土は再び光を取り戻しつつあります。未来の子供たちに自慢できる福島県をつくるため、苦難を乗り越えてきた誇りを胸に今後も協会会員一丸となって挑戦を重ねていきたいと思っております。

 このような中、震災後、県内全線が不通となったJR常磐線は、開通区間が段階的に解消し、20203月末までに全面復旧する見込みです。420日にはJヴィレッジの全面再開に合わせ、新駅のJヴィレッジ駅が開業します。相馬市と福島市を結ぶ東北中央自動車道「相馬福島道路」は相馬~相馬山上IC間の2019年度開通をめざし、急ピッチで工事が進められております。その他、国などによる福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想が動き出し、航空宇宙関連産業、再生可能エネルギー、医療機器の開発など本県を新産業の創造地とする事業も進んでおります。今月5日には「いわき鹿島水素ステーション」がオープンし、新エネルギー社会に向けた先駆けの地をアピールされました。また、先に避難指示が解除された場所では、先駆者がかつての生活を取り戻そうと格闘しております。

 広い県土を見回せば、少子高齢化などによる集落の疲弊もあります。隠れた宝を掘り起こす取り組みを広げ活力と自信に繋げていければと思っております。

 復興の基礎は県土、県民を元気にすることだと考えます。

 顔を上げよう。前を向こう。手を携え「ふくしま創生」の道を切り開いていきましょう。

一般社団法人福島県地質調査業協会

会長 佐藤 宗弘