令和元年度農林土木技術研修の報告

                              技術委員 稲村幸三

 

昨年同様、農林事務所新任2年目の職員に工事監督員として必要な技術の習得を目的とした技術研修を行いました。

数日前の天気予報では雨の心配もされましたが、幸いなことに2日間共雨に降られることなく順調に研修を終了することができました。

日 時:令和元年6月11日~6月12日

会 場:福島県農業総合センター(実験棟)

受講者:農林事務所職員(新任2年目および過年度未受講者)17名

研修内容

611日(火)10:4015:20 612日(水)10:3015:20
講義:現場密度試験の概要(40分) 講義:スウェーデン式サウンディング

   試験の概要(30分)

実習:現場密度・含水比試験(170分) 実習:スウェーデン式サウンディング

   試験(50分)

整理:現場密度・含水比試験および

スウェーデン式サウンディング

試験(100分)

講義・実習

東建土質測量設計():稲村幸三

実習

庄建技術():佐藤文仁・荒龍之介

山北調査設計():星郁夫

講義・実習

()三本杉ジオテック:斎藤公紀

実習

庄建技術():佐藤文仁・荒龍之介

東建土質測量設計():稲村幸三

山北調査設計():星郁夫

1日目は、現場密度試験と含水比試験、2日目はスウェーデン式サウンディング試験の実技講習を3班に分かれ行いましたが、全員が試験に参加し真面目に取り組んでいました。

現場密度試験では、駐車場の路盤材を対象に行ったので試験孔を掘るのに苦労していたように見受けられました。また、スウェーデン式サウンディング試験では、載荷用おもりの重さと回転貫入時の抵抗の大きさを実感してもらえたと思います。

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令和元年度福島県土木部初任技術者研修の報告

技術委員 斎藤 公紀

 

 福島県地質調査業協会では、福島県に新規採用された土木建築系技術職員の研修の一環として、毎年地質調査に関する講義と実地に協力しています。

 この研修は、新規採用された土木建築系技術職員に対し、事業の執行に必要な関連法規や実務への専門知識の習得を目的とし、年度初めのこの時期に実施されます。(研修期間 7~8  日間 必修)

 今年も、ふくしま中町会館および明成高校敷地内にて、地質調査に関する研修が行われました。

 

日  時 : 令和元年 5月 27日(月) 11:00~17:00

会  場 : [講義] ふくしま中町会館(ふくしま市町村建設支援機構)

      [実地] 福島県立明成高校敷地内

受 講 者 : 本年度採用の土木・建築系技術職員

      (土木系職員17名、建築系職員9名、支援機構2名 計28名)

研修内容

時 間

研 修 内 容

受講者

11:00~12:00

講義(ふくしま市町村建設支援機構)

・地質調査の概要

土木

建築

13:00~13:30

講義(ふくしま市町村建設支援機構)

・福島県の地質概要

13:30~17:00

実地研修(福島県立明成高校敷地内)

・ボーリング機材、各種ビット、ボーリングコアの見学

・ボーリング掘削、標準貫入試験の見学

・ボーリング検尺の実習

・人肩運搬の体験(モンケン運び)

・各種原位置試験の見学(孔内試験、サウンディング試験等)

・各種原位置試験の体験(サウンディング試験等)

 

 震災直後に比べると採用人数は減っていますが、今年も民間からの中途採用も含め、多くの人材を採用しています。なお、女性の参加は4名でした。

 現地でのボーリング作業や調査機材の説明のほか、今年も受講生に63.5kgの「モンケン」を二人組でかついでもらい、機材運搬の大変さ・厳しさを体験してもらいました。ボーリングマシンの設置や機材運搬の状況等を理解してもらうことにより、現地確認の重要性や設計変更への理解を深めてほしいと思います。

 この研修は不思議と雨に降られること無く(少なくてもここ8年は雨に降られていません)今年もよく晴れました。とても良く晴れすぎて、午前9時には25℃を超え、午後2時頃には35℃まで上昇しました。熱中症の恐れもありましたが、具合が悪くなる人もなく、無事終えることが出来ました。これほど天候に恵まれるのは協会員による行いの賜物なのでしょうが、もうちょっと手加減してほしいです。

 今年も和やかな雰囲気のなか、研修を無事終えることが出来ました。この研修により、より適正で有効な調査項目の計上や現場のスムーズな進行に繋がればと思います。

 講師の方、作業や機材の準備・説明に携わってくれた方、本当にお疲れ様でした。

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ノー残業デー

 

~お知らせ~

 

■5月と6月の毎水曜日に一斉ノー残業デーを実施します!

 当協会では、「働き方改革」の一環として会員企業の社員のワークライフ・バランス(仕事と生活の調和)を充実させるために、「ノー残業デー」を実施いたします。

 関係各位におかれましては、電話応対等でご不便をおかけいたしますが、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

                                  記  

  1.開始時期  2019年5月および6月

 

  2.対 象 日  毎週水曜日を「ノー残業デー」とし、定時での退社とさせていただきます

 

                                                                       以上

 

 

平成30年度 防災訓練の実施報告

                                                                                                             災害時対策委員会 理事 佐藤 正基

                                                                                                             災害時対策委員長      蓮沼 清史

 

1.実施手順

(1)日時:平成31年3月10日(月)11:30~13:00

(2)想定被害

①県中地区において,マグニチュード7.0,震度6強の直下地震が発生し,甚大な被害をもたらした。

②福島県土木部より応援要請があり,各建設事務所と協議の上,被害状況の調査に協力する。

(3)訓練手順

11:30 担当役員の招集

・本部長(佐藤宗弘会長)が,応援本部(地質調査業協会事務局)に担当役員(佐藤正基理事)を招集する。

12:00 担当役員による本部会議

・地区担当委員の派遣について協議

・委員長より地区担当委員に連絡し,担当建設事務所(企画管理部長)との協議を要請する。

12:30 地区担当委員からの報告

・地区担当委員より協議の内容,結果について本部へ報告する。

13:00 終了

2.訓練後記

東日本大震災から丸8年が経過しました。地震、台風、集中豪雨そして火山噴火や雪害など日本列島はまさに災害のデパートと言ってもよいほどの環境にあり、毎年のように各地で様々な災害が発生しています。しかし、被害に遭った各地域の自治体にとっては、災害は何十年あるいは百年に一度の出来事であり、まさかこんなことになるとはといった油断があったことは否めません。

毎年開催している防災訓練ですが日頃の備えがいかに重要であるかということを再認識した1日となりました。

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「3.11」を迎えて ~ふくしま創生に挑む~

 東日本大震災から丸8年となりました。巨大地震、大津波、東京電力福島第一原発事故という未曽有の複合災害は今なお県民を苦しめています。しかし、苦しみを乗り越えようとする県民の頑張りが、少しずつ暗い影を拭い、県土は再び光を取り戻しつつあります。未来の子供たちに自慢できる福島県をつくるため、苦難を乗り越えてきた誇りを胸に今後も協会会員一丸となって挑戦を重ねていきたいと思っております。

 このような中、震災後、県内全線が不通となったJR常磐線は、開通区間が段階的に解消し、20203月末までに全面復旧する見込みです。420日にはJヴィレッジの全面再開に合わせ、新駅のJヴィレッジ駅が開業します。相馬市と福島市を結ぶ東北中央自動車道「相馬福島道路」は相馬~相馬山上IC間の2019年度開通をめざし、急ピッチで工事が進められております。その他、国などによる福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想が動き出し、航空宇宙関連産業、再生可能エネルギー、医療機器の開発など本県を新産業の創造地とする事業も進んでおります。今月5日には「いわき鹿島水素ステーション」がオープンし、新エネルギー社会に向けた先駆けの地をアピールされました。また、先に避難指示が解除された場所では、先駆者がかつての生活を取り戻そうと格闘しております。

 広い県土を見回せば、少子高齢化などによる集落の疲弊もあります。隠れた宝を掘り起こす取り組みを広げ活力と自信に繋げていければと思っております。

 復興の基礎は県土、県民を元気にすることだと考えます。

 顔を上げよう。前を向こう。手を携え「ふくしま創生」の道を切り開いていきましょう。

一般社団法人福島県地質調査業協会

会長 佐藤 宗弘

 

平成30年度 各委員会会議・委員会合同会議の開催

日時:平成31年1月22日(火)午後3時~

場所:穴原温泉 吉川屋

 

15:00~ 各委員会会議 総務委員会、技術委員会、災害時対策・技術研修委員会

16:15~ 委員会合同会議

 司会:総務委員長 丹治安則

○会長挨拶

 ○委員会報告 【平成30年度活動報告・次年度活動報告】

  総務委員会   委員長 丹治安則

  技術委員会   委員長 石田洋之

  災害時緊急対策・技術研修委員会 委員長 蓮沼清史

 ○質疑応答

 ○各担当理事挨拶

  総務委員会   担当理事 林 英幸

  技術委員会   担当理事 鈴木克久

  災害時緊急対策・技術研修委員会 担当理事 佐藤正基

 ○総括 会長 佐藤宗弘

  ・総務委員会へ

各社で取り組んでいる活動(道の日清掃等)をHPアップしてはどうか

働き方改革に関して理事会にて外部講師の招聘検討

  ・技術委員会へ

出前講座の要請派遣実績はゼロであったがふくしまMEへの派遣協力があったので、自重させてもらった

  ・災害時緊急対策・技術研修委員会へ

生産性の向上に関してCIM関連の講演会を開催してみてはどうか

 

18:30~ 懇親会

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平成30年度 福島県土木部との意見交換会

1.はじめに

福島県土木部技術管理課と当協会の意見交換会が平成31年1月22日(火)に福島県土木部総務課分室にて開催されました。

2.出席者

福島県土木部からは、猪股慶藏企画技術担当次長、加藤保浩技術管理課長、青木康夫同主幹兼副課長、吉田和成同主任主査、國分彰成同主任主査、総務部入札監理課の大場久雄主幹兼副課長の6名がご出席されました。当協会側からは、佐藤会長、阿部副会長、鈴木理事、林理事、丹治総務委員長、石田技術委員長、小澤・渡部・橋本の各技術委員の計9名が出席しました。

3.主な内容

小澤技術副委員長が司会を担当し、佐藤会長、猪股次長による冒頭の挨拶と出席者の紹介の後、意見交換を行いました。当協会が提示した内容は下記のとおりです。

 

議題1 社会動向に関する項目

 ①発注の平準化について

 ②適正工期の設定について

 ③設計業務委託等単価について

議題2 契約・積算に関する項目

 ①契約書の表記の統一について

 ②契約書に添付する個人情報取扱特記事項の提示について

 ③速やかな変更契約の実施について

 ④0.3m以下板材足場と平坦地足場0.3m超の使い分け等について

議題3 業務履行に関する項目

 ①協議打合せについて

 ②電子メールの積極的な活用について

 ③監督員とCM業務担当者との業務内容の共通認識について

 ④電子納品について

 ⑤成果品部数の特記仕様書への明示について 

意見交換会終了後、阿部副会長より謝辞を述べて頂き、閉会しました。

 

4.終わりに

協会との意見交換会を快く承諾され、開催当日まで、多大な準備と意見集約にご協力頂きました福島県土木部各位に厚く御礼申し上げます。

着実な連携・意思疎通をみることができ、充実した1日となりましたこと感謝申し上げます。

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親善ソフトボール大会報告

協和ボーリング(株) 菅野 裕紀

今年度より総務委員となりました協和ボーリング(株) 菅野 裕紀と申します。総務委員として協会の活動に携われる事をうれしく思います。総務委員長の丹治さんを始め、個性豊かな経験豊かな各会社の総務委員の皆様と関われて勉強になる日々でございます。

この度は10月6日(土)の親善ソフトボール大会・アサヒビール園での懇親会に皆様お忙しい中数多くご参加下さいましてありがとうございました。前回の体育館でのバレーボールも盛り上がりましたが、今回は台風の影響も無く、最高の天候の中ソフトボールが楽しめたと思います。みなさん日焼け大丈夫でしたか?当社でも顔が赤くなっている方が何人か見られ、日頃の運動不足には良い機会となったのではないかと思います。

個人的には総務委員の矢内さんの軽快な準備体操が忘れられません...。鉄板です

ソフトボール大会は11社で全85名に参加頂き、7チームに分かれてトーナメント戦を行いました。優勝は「日栄地質測量設計(株)チーム」おめでとうございました!打って守って圧倒的な強さでした。この感じは来年も優勝候補ですね。当社は女性3名を含んで参加したこともあり、山北調査設計(株)チームの優しさ溢れるプレーのおかげで3位となりました。ありがとうございました。

大会後は恒例のアサヒビール園で懇親会が開催されました。こちらにも全76名の方がご参加下さいまして、普段交流の場が少ない方も楽しく過ごせたのではないかと思います。

本親善会の準備・運営にご協力頂きました方々と、ご出席頂きました皆様に感謝申し上げます。来年も多くの方にご参加頂き、またお子様方にも多く参加して頂ければ盛り上がると思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

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平成30年度 第6回技術研修会後記

庄建技術株式会社 佐藤 豊 

・開催日:平成30年9月7日(金)13:30~15:40

・開催場所:福島県建設センター 2F会議室

・後記執筆者:佐藤 豊

一般社団法人 福島県地質調査業協会主催による第6回技術研修会は、滞りなく完了することができました。これも皆様方のご協力の賜物と思います。

 

1.研修会内容

時間

次第・研修タイトル

会社名

担当名

13:30~13:35

主催者あいさつ

地質調査業協会長

佐藤 宗弘

13:35~14:10

ワークライフバランス「大物物件での

経験をもとに」

(株)地質基礎

丸山 優

14:10~14:45

「ボーリングデータベースの運用」

山北調査設計(株)

遊佐 達也

14:45~14:50

休憩

14:50~15:30

「揚津地区 地すべりの現状」

庄建技術(株)

永井 邦彦

15:30~15:40

総 評

技術研修担当理事

佐藤 正基

 

2.研修後記

業務多忙の中、約35名の聴講者が参加した技術研修会となりました。

今回の研修会は、これまでの技術的な内容発表とは異なり、働き方改革への取り組み方であったり、データ管理の効率化といったテーマとなっていて、私を含め聴講した研修生の方々も、非常に参考になったのではと考えます。

丸山さんのワークライフバランスでは、小さいお子様を持つ女性既婚者の仕事への接し方について、実体験をもとにした発表が聴講でき、女性技術者が少ないこの業種ならではの大変さが感じられる内容となっていました。

遊佐さんのボーリングデータベースの運用では、会社が保有する地質データの管理方法の1例として「Google Earth」を使用した内容が発表され、本ソフトウェアの実用性や汎用性の高さを聴講でき、個人的に興味津々な内容でした。

 永井さんの揚津地すべりについては、今年の融雪期に発生した「揚津地区地すべり」の地すべり機構や被災状況等といった現地の詳細を、担当者から直接聞くことができた貴重な内容でした。

また、今年度から委員長となった蓮沼さんの司会ぶりも見事でした。来年は、前委員長の小沼委員長ばりのDJパフォーマンスを期待しています(笑)。

最後になりましたが、業務多忙の中、講師を担当していただきました3名の講師の方々,ならびに研修会に参加していただいた皆様に、心から感謝の意を払いたいと思います。ありがとうございました。

以上

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 福島県が優良表彰  調査部門で当協会会員3社に栄誉 優良委託業務に834件から20社厳選 地域発展へ寄与

 ○当協会受賞事業者・受賞技術者(敬称略) 

 【調査部門】  新協地水㈱    代表取締役社長 佐藤 正基・原  勝重(主任技術者)            

         山北調査設計㈱  代表取締役 林  英幸・星  郁夫(主任技術者)

         ㈱福島地下開発  代表取締役 須藤 明徳・阿南 俊明(主任技術者)

 福島県は8月29日(水)、平成30年度福島県優良土木・建築委託業務表彰式を福島市杉妻会館で開催し、当協会から佐藤会長が来賓として出席しました。

技術力の向上、品質確保、技術者の育成を目的として、福島県土木部が実施する委託業務のうち、業務成績が特に優れ、他の模範となる事業者及び技術者を表彰するもので平成27年度から実施され、式には今回の対象となった優良委託業務の施工者代表や技術者などが出席、互いの功績を称え合うとともに、一層の技術研鑽に努めることなどをあらためて誓いました。

新協地水㈱ 佐藤正基代表「受賞、大きな励みに」

  式では福島県知事の式辞(杉 明彦土木部長代読)に始まり、鈴木良治土木部技監より審査経過報告の後、杉土木部長より受賞者一人ひとりに賞状・楯が手渡しされました。その後、(一社)福島県建設産業団体連合会小野利廣会長が来賓を代表して挨拶を行い、「川上に位置する測量・調査・設計業務は多岐に亘る重要な分野であり、経済的効率・生活基盤づくりの一助を担っており、今後とも公共工事の品質確保、調査・設計技術の向上に努められ、地域の発展にご尽力を頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。」とお祝いの言葉を述べられました。続いて、受賞者を代表し、新協地水㈱の佐藤正基代表取締役が謝辞を奉読。「今回の表彰は、公共事業に携わる我々にとって大きな励みとなるもの」と喜ぶ一方、受賞に驕ることなく福島の復興並びに社会資本整備に尽力するとともに安全・高品質な業務に向けて今後も努力していく決意を示しました。

表彰式終了後、来賓、受賞者が福島県土木部幹部職員を囲んで記念写真に収まり、式典が終了しました。

建設関連業界は、地域の雇用を支えながら、住宅や社会資本の整備を通じて、経済社会の発展並びに住民の福祉向上に寄与してきましたが東日本大震災以来、新しい防災や減災を考えた災害に強い日本を創る必要があります。そのためには地域の危機管理産業として経営力の強化を図り、地域防災力の向上の為、各種協定の締結や技術力の強化に取り組んできております。我々地質調査業界としても本日の会員表彰を励みとして一層努力して参る所存です。